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薬用シャンプーの紹介

スタッフブログ 2024年06月19日

こんにちは。愛玩動物看護師の手塚です。

今回は、これからの季節に発生しやすい皮膚トラブルの時に使用する薬用シャンプーについてご紹介します。

 

わたしたちはちょっとした局所の皮膚炎であれば、外用薬(塗り薬)を使いますが、動物は毛が生えていてなかなか塗ることが出来ません。もちろん内服薬も使用しますが、皮膚はお薬が届きにくかったり、長く使用すると副作用の問題なども出てきます。

そんなときに活躍するのが薬用シャンプーです!

動物にとっての薬用シャンプーは塗り薬のかわりでもあるので、適切なシャンプーを使って正しく洗うことが大切です。

 

梅雨の時期に発生しやすい代表的な皮膚疾患は、膿皮症とマラセチア性皮膚炎です。

☔膿皮症とは、主に犬の皮膚に常在するブドウ球菌が過剰に増殖することで引き起こされる皮膚炎です。

☔マラセチア性皮膚炎も皮膚に常在するマラセチアが過剰に増殖することで起こります。

マラセチアとは、皮脂などを好む真菌の1種です。

 

ブドウ球菌もマラセチアも通常は皮膚に悪さをすることはありません。脂漏症やアレルギー性皮膚疾患などが原因で皮脂が異常分泌したり皮膚の抵抗力が落ちると過剰に増殖して皮膚炎を起こします。

 

マラセチア性皮膚炎を起こしやすい犬種は、シーズー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ミニチュアダックスフンド、チワワ、コッカー・スパニエル などです。

 

痒みが出やすい部位としては、耳や口の周り、脇の下、のど~お腹、内股、指の間、肛門の周りが挙げられます。

 

 

 

1.ノルバサンシャンプー:クロルヘキシジン酢酸塩0.5%が配合されており、膿皮症の治療に用いられる殺菌成分の入ったシャンプー

2.メディダーム:ピロクトンオラミン(100g96ml中)0.7g配合されており、マラセチア性皮膚炎に用いられるシャンプー

3.マラセキュア:クロルヘキシジングルコン酸塩2%とミコナゾール硝酸塩2%配合の殺菌消毒成分も高く,抗真菌成分も入ったシャンプー

 

 

【洗い方】

①ブラッシングをしてから、毛全体(足先であればその部分のみ)をぬるま湯または水で十分に濡らします。

②全身をマッサージしながら泡立たせた後、約5~10分間放置します。(症状のひどい所からシャンプーをつけると、長い時間浸透します)

③シャンプー液を残さないように、ぬるま湯または水で時間をかけて丁寧に洗い流します。

④タオルでやさしく拭いて乾かしてあげます。

 

※1週間に2回、3週間を目安に使用してください。

※湯温が高かったりドライヤーの温風で乾かすと、血流を良くしすぎてしまい、皮膚が乾燥し痒みが増すことがあります。掻きむしってしまうと症状が悪化してしまうので、基本はタオルでよく乾かしてあげてください。皮膚をゴシゴシこすることも症状の悪化につながりますので、控えるようにしましょう。

 

膿皮症も、マラセチア性皮膚炎も、内服薬で体内から症状を抑え、シャンプーで体外から症状を抑えることで皮膚の症状を和らげていきます。わんちゃんの皮膚トラブルを改善できるように、お家でのシャンプーも頑張りましょう(^▽^)/

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