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腎臓病の療法食について

スタッフブログ 2024年09月19日

こんにちは。スタッフの岡崎です。今回は腎臓病と療法食についてのお話です🐶

腎臓の主な機能は、血液から尿を作り老廃物を体から排出することです。

また、体内の水分量やイオンバランスを調整したり、血圧を調整する機能もあります。

腎臓病になると、お水を飲む量が増えおしっこが多くなり、さらに進行すると吐き気が出てしまいます。

 

腎臓病は、犬猫に非常に多い病気で、猫の3頭に1頭、犬の10頭に1頭が罹ると考えられており、猫の死因ナンバーワンのとても重要な病気です😿

 

❓なぜ腎臓病用の療法食が必要なのか❓

健康なわんちゃん、ねこちゃんは体内で過剰になった栄養素を老廃物として体外に排出できますが、腎臓病になってしまうと、老廃物の排出が上手く出来ず、体に蓄積してしまいます。

必要な栄養素でも適切に排出できないと、体にとって毒にもなりうる為、腎臓病用の療法食への切り替えが大切です❢

 

腎臓病のわんちゃん、ねこちゃんに制限が必要とされている栄養素は、主にリンとタンパク質と言われています。

リンは血中濃度が高くなると、骨からカルシウムを取り出すホルモンが分泌され、骨が弱くなったり、血中に大量に含まれるリンとカルシウムが結合し、骨以外の場所に沈着する「石灰化」という現象が起こります。

これにより腎臓が繊維化、さらに腎臓の機能が失われてしまうことに繋がります😱

 

タンパク質は、分解するときに尿素窒素(BUN)が作られます。腎臓病になると腎機能が低下してしまい、尿素窒素の排出が上手くできなくなります。体内に一定以上留まり続けると、尿毒症と呼ばれる症状を引き起こす為、制限が必要になります。

他にもナトリウムの制限も推奨されていますが、上記2つの栄養素を適切に制限したのが、腎臓病用の療法食です🙌

 

🍚ご飯の紹介🍚

当院では腎臓病用の療法食もご用意しておりますので、いくつかご紹介させていただきます。

 

👑ロイヤルカナン 腎臓サポートシリーズ👑

慢性腎臓病のわんちゃん、ねこちゃん向けの製品です。

わんちゃん、ねこちゃんが好む香りと形で食欲を刺激して、食欲低下に配慮しているご飯です。

わんちゃん用に缶詰めタイプ、ねこちゃん用にパウチタイプ、ご飯を食べることが難しい子用にリキッドタイプ、小型犬さん🐕向けの小粒タイプなど多様な種類があります。

 

🏢ヒルズ k/d腎臓ケアシリーズ🏢

こちらも慢性腎臓病のわんちゃん、ねこちゃん向けの製品で、わんちゃん、ねこちゃんが好む香りで食事の摂取量向上を促します。ドライ、缶詰め、パウチなどの取り扱いがあり、味もチキン🐓、フィッシュ🐟の2種類がありますので、わんちゃん、ねこちゃんんの好みにあわせてあげることができます。

 

❕腎臓病の療法食への切り替えはとても重要ですが、いきなりご飯を変えてしまうと、

下痢や嘔吐を引き起こすともありますので、まずはお気軽に獣医師やスタッフにご相談ください。

また、ご飯は基本的にご注文になりますので、ご飯切り替えの際はお早目にご連絡ください❕

 

今回は腎臓病と腎臓病の療法食についてお話させていただきました。

壊れてしまった腎臓は、残念ながら元に戻ることはありません。ですが、病気の進行を遅らせることはできます。

腎臓病とはなにか、なぜ腎臓病の療法食が大切なのか、療法食にはどのような種類があるのか、ほんの少しでもご理解いただけますと幸いです😺

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