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スタッフブログ 2019年04月04日
こんにちわ、看護師の前です。
あったかくなってきたなーと思ったらここ数日寒い日が続きますが、皆様体調お変わりないですか?
病院ではお腹が緩くなってしまった子が何件か来ました。
季節の変わり目の気温の変動は人も他の動物たちも体調を崩しがちです。
基本だけど難しい体調管理ですが無事に乗り越えていきましょう。
今回は前回書ききれなかった中毒を起こす危険がある身近なものについて書いていきます。
④ぶどうとレーズン
今のところなんの成分によってなのかはわかっていませんがワンちゃんが食べることで急性腎不全を引き起こします。
ネコちゃんでも起こる可能性があるため与えないようにしましょう。
生のブドウと比べてレーズン(干しブドウ)のほうが中毒になりやすいそうです。
摂取後24時間以内に嘔吐、食欲不振、下痢が起こり、48時間以降に急性腎不全を発症します。
食べてすぐであれば吐かせる処置を行いますのですぐにご連絡ください。
摂取後時間が経っているようであれば点滴を行い、血液検査にて腎臓の数値を確認していきます。
ぶどうの種類などによって中毒量が異なります。
⑤ユリ
食べ物ではありませんが死亡率の高いものなので一緒に載せておきます。
ネコちゃんにとって非常に危険です。
こちらも何の成分が原因かはっきりとはしていませんが、花びら、茎、葉、花粉、花を活けていた水でさえ少量摂取することで中毒を起こす危険があります。
摂取後12時間以内に嘔吐、食欲不振、沈うつ、多飲・多尿が起こり、24~96時間以内に急性腎不全を発症します。
最終的に腎臓の機能が停止し、死に至ります。
食べてすぐであれば吐かせる処置を行い、無尿になっていなければ点滴を行います。
最低でも2~3日は点滴治療と尿検査、血液検査を行い経過を診ていきます。
ネコちゃんを飼っているご家庭ではユリ科の植物は置かないようにしましょう。
⑥アボカド
アボカドに含まれるペルシンという物質が、人以外の動物で中毒症状を引き起こします。
調べたところ何時間後に何が起こるなどの記述が見つけられなかったのですが、症状としては嘔吐、下痢、脱水、呼吸困難、痙攣を引き起こします。
アボカドには数百種類もの品種があり、日本で販売されている品種はペルシンの含有量が多いため中毒になりやすいそうです。
ドックフードで使用されているアボカドはペルシンの含有量が少ない品種を使い、無毒化する処置が施されているようです。
間違っても人用に生成されたアボカドオイルなどはワンちゃんネコちゃん達には与えないようにしましょう。
また、観葉植物としてのアボカドも葉の誤食には注意が必要です。
今まで書いてきた物は摂取後二時間以内であれば吐かせる処置と活性炭などによる吸着剤が効果的です。(キシリトールをのぞく)
注意していても何かの拍子に口にしてしまうことがあるかもしれませんが、極力手の届かないところで管理するよう宜しくお願い致します。
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