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スタッフブログ 2019年02月12日
こんにちわ、看護師の前です。
もうすぐバレンタイン!
日本のバレンタインといえばチョコレートです。
私もチョコは大好きなので、今の時期いろんなお店をのぞいては華やかなチョコを見て楽しんでいます。(いいお値段するから気安く買えませんけどね!)
ですが、チョコがワンちゃんにとって危険なものであることは有名です。
ということで、今回は中毒を起こす危険のある物について書いていこうと思います。
①チョコレートとココア。
特にワンちゃんで注意が必要ですがネコちゃんにとっても危険です。
ワンちゃんは甘みがあるものを好むのでチョコは大好き。
実際当院でも「チョコ食べちゃった!」と来院される方も多いです。
チョコレートやココアの原料となるカカオにはテオブロミンという物質が含まれていますが、これが彼らにとってはよくありません。
摂取することにより落ち着きがなくなり、嘔吐・下痢が起こることがあります。
進行すると震えやけいれん発作、頻脈、昏睡などが起こります。
大量摂取によっては不整脈、呼吸不全が起こり、まれに亡くなるケースもあるようです。
カカオ含有量が多いほど中毒の危険が高まります。
また、脂肪分の多いチョコレートを摂取した場合は急性膵炎を起こすことがあります。
食べてすぐであれば吐かせる処置ができますのでまずはお電話下さい。
来院する際は食べたものの実物、包装もご持参ください。
②ネギ類
長ネギ、玉ねぎは注意している方も多いと思いますが、にら、ニンニク、らっきょうもネギ属になるので同様に危険です。
これらを摂取すると赤血球が壊され溶血性貧血を引き起こします。
症状は溶血による血尿、貧血による元気消失、呼吸が荒くなる、頻脈、黄疸など。
貧血が重度であれば亡くなる可能性もあるので輸血が必要となります。
猫では犬よりも少量で中毒を起こす可能性があります。
チョコレートと同様に吐かせる処置を行いますのでまずはお電話ください。
③キシリトール
キシリトール入りのガム一粒でも危険です。
人では虫歯予防としてガムや歯磨き粉に含まれている成分ですが、犬や猫が摂取すると摂取後30分ほどで低血糖になります。
症状は低血糖による元気消失、ぐったりする、嘔吐、震え、痙攣など
大量摂取の場合は肝不全を引き起こすことがあります。
低血糖は最悪の場合亡くなることもありますので糖の補給が必要となります。
肝障害が起きている場合はそちらの治療も必要となります。
点滴治療を行うことがあります。
食べてすぐに低血糖の危険があるため食べたかどうか疑わしい場合でも必ずお電話ください。
長くなってしまったので続きは次回。
次回はブドウ・レーズン、ユリ、アボカドについて書いていきます。
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